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挑戦したいけど失敗したくないパラドックス

こんにちは! 野田理恵です。


今年も残りあと僅かですね。年の締めくくりに追われながらも、来年は新しいことに挑戦したいと考えることも多いんじゃないでしょうか。でもそこで必ず出てくるのが、心のブレーキ。



わたしにはきっと無理。

失敗したくないから、やらない方がいい。



ふと気がついた時には、すでにブレーキがかかっているんですよね。今回は、挑戦したいけど失敗はしたくないーそんなせめぎ合う気持ちについてお話したいと思います。



実際よりずっと悪い状況を想像するワケ


わたしたちには、病気から体を守る免疫機能がありますよね。その免疫機能は、心にも備わっているんです。未経験のことに対しては当然、警戒態勢がとられます。失敗してトラウマになることを未然に防ごうとする働きが未知の事柄に対する恐怖を増幅させるせいで、実際よりもずっとリスクが高く感じられるんです。



歯医者の予約とか、典型的な例じゃないでしょうか。虫歯の治療が死ぬほど怖くて予約を先延ばしにしていたものの、だからと言ってこのまま放置もできない。えいやっと勇気を振り絞って予約を取って治療をしてみたら...そりゃ痛かったけれども普通に帰宅してまた次回の予約がたまらなく嫌な自分が居るなんて経験をしたこと、一度はあるんじゃないでしょうか。



リスクを冒したくないと感じることが自然な心の働きだと思うと、ちょっと気が楽になりませんか(笑? もちろん、その心の働きとうまく折り合いをつけることがゴールではありますが、人である以上は感じて然りな生存本能なんですよね。







安らぎを得ても、気持ちは満たされない


一方で、わたしたちにはリスクを取りたい渇望も組み込まれているんです。知りえる範囲に留まって安全を感じると同時に、リスクを取らなかったことを悔やむパラドックス。これは「現状維持バイアス(the status quo bias)」と呼ばれています。



働く女性のためのポータルサイト・世界ウーマンのコラムでも取り上げたのですが、ブロニー・ウェア(Bronnie Ware)の有名な著書「死ぬ瞬間の5つの後悔(Top Five Regrets of the Dying)」で挙げられる最も多い死に際の願い(death wish)というのが



I wish I’d had the courage to live a life true to myself, not the life others expected of me. (意訳:他人の望む人生でなく、自分の心のままに生きる勇気があればよかった。)


リスクを避けた人生を歩んで来たとしても、死ぬ間際に後悔するのは「出来たはずなのにしなかった挑戦」についてが圧倒的に多いんです。




人は、実は思うよりずっと柔軟で強い


皆さん、事故や病気で失われた体の機能を次第に取り戻した人々の話を聞いたことがあるかと思います。心もまた同じ。わたしたちには、困難な状況を受け入れて前へ進む頼もしい力が備わっています。



宝くじの当選者と交通事故の被害者の幸福度をそれぞれ比較するという有名な心理実験をご存じでしょうか? 時が経つにつれて、宝くじ当選者の幸福度は当選しなかった人と同じレベルまで下がり、また事故被害者の幸福度はやがて事故にあったことのない人と同じレベルにまで回復したそうです。



つまり、わたしたちは「慣れる」。もちろん、痛みを感じないということではありませんよね。でもその経験を受け入れられる抜群の柔軟性が自分の内にある。そう知ることが、諦めかけていたアクションを起こす原動力になれば良いなと思います。



失敗したくないなら、彼を知り己を知ろう


未知のことに対するリスクに対する恐怖が過剰に膨らむのは、文字通り「知らない」ことが大きく関係しています。自分の想像だけで推し量ろうとせず、リサーチをしたり詳しい人に話を聞いたりすることで準備することで現実的にリスクを捉えることができるはずです。一人で悩んで一人で諦める前に、情報収集そしてその道に明るい人に話すことがおススメですよ!



そして何より、わたしたちは思っているより頼もしい。これも忘れないでくださいね。



少しでもお役に立てば嬉しいです。次回もお楽しみに!





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